文系就活生が自動車メーカーに入れたわけ

小中高大と平均以下の学歴かつ文系出身ながら、某大手自動車メーカーに就職できた経験をもつ筆者の、文系就活生に向けた自動車業界への入り方を説明できたらなと思ってるブログ。全て5分未満で読めます。

志望動機が書きやすくなる業界研究②

こんにちは、Ryoltです。

 

業界研究2回目に入っていきましょう。今回はディーラーについて。

 

ディーラーと聞いて、思い浮かぶのは、カジノのディーラーではないでしょうか。確かに、Deal(取引する)という広義の意味では、一緒かもしれません。

 

ですが、自動車業界におけるディーラーとは自動車販売店のことを指します。

中古車販売店も含んでいう場合もありますが、大体は新車販売店のみのことを指すケースがほとんどです。

 

ディーラーは専売店と併売店に分けることができます。特徴と強み、弱みについても説明します。

 

・専売店

一つのブランド(レクサス、トヨタ、ホンダ等)のみの商品を取り扱う店舗。

メーカーとは資本関係がないところもあれば、資本が入っているディーラーもある。

 ※例:トヨペット店、ホンダカーズなど

強み・・・一つのブランドに特化しているため、メーカーとの結びつきが強く、納期、価格の他、修理時の部品供給やリコール対応などにおいても短納期かつ、高品質なサービスを提供することができる。専門的なノウハウを持っている強みを持つ。

弱み・・・一つのブランドしか扱わないため、そのブランドが持っていない商品市場に対して弱い。(例えば、ハイエースのようなキャブオーバーバンのお客さん相手には、ホンダは競合商品を持っていないため、売り込みができない等)

また、メーカー主因の無資格検査や大規模リコールの発生などのトラブルで、ブランドの社会的評判を損なった場合、売上に影響が出やすくなってしまう。

 

・併売店

複数のブランドを扱う店舗。小規模な個人経営が多いが、地場のチェーン店などもある。

※例は多種に渡るが、一店舗で複数のブランドの看板を掲げているところ、あるいはブランドの看板を掲げていない店舗が大体である。

強み・・・複数のブランドを扱っているため、競合車の検討比較が一店舗で済む。各ブランドの長短を知っているため、顧客ニーズに最適なクルマを勧めることができる。またメーカー主因の不祥事トラブルが発生しても、影響を受けにくい。

弱み・・・専売店と比較すると、メーカーとの繋がりが薄くなりやすいため、リコール発生時の対応や、部品供給に納期がかかってしまうこともある。価格競争力も専売店ほど持たないこともある。

 

 

売店、併売店それぞれで一長一短がありますが、共通していることはエンドユーザーに対してそのブランドの製品が渡る最前線であり、市場に対して最も近い存在でもあります。顧客の満足、不満を直接受ける立場でもあるため、業務内容としてはとても厳しい分野で、単純なクルマ好きというだけでは難しいでしょう。

 

特に”所有”から”使用”へ、シェアリングの台頭による販売台数の減少の中、新車販売店は苦しい状況下にあります。

 

しかし、新人でも成績を上げれば確実に評価してもらえる、新人でも挑戦することを受けて入れてくれやすい環境にはあると、個人的には思いますので、その風土が合う方には良い職場となるかもしれません。

 

それでは、サプライヤー編に続く。

 

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